鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜
〈 調査兵団〜ハンジside〜 〉
「分隊長…彼女を探しに行くのは何も、貴女が行かなくて良いのでは?先ほど聞いた話だと…リヴァイ兵長も仕事が溜まってるので、班員が行く事になったそうです。」
「何〜?!リヴァイめ〜この重大任務を人に頼むとは…ありえないよ!!仕事とリン、どっちが大事なのさ!私は絶対、自分で行くからね!」
ハンジは出かける準備を始める。
(貴女が1番、仕事溜まってるんですが…。)
山積みの書類を見つめ、モブリットは頭を抱えた。
「分隊長…早くこちらの書類を終わらせて、巨人の研究をやりたいでしょう?その為にはやはり、班員に頼むべきだと思います!ニファならリンとも仲良しですし、任せても良いと思いますよ。」
「私の方が仲良しだよ!!」
「今はそういう事を言ってるのでは…」
「分かってるよ。確かに巨人の研究はしたい!でもリンが本当に夜会に参加するなら、パートナーは調査兵団の人間じゃないと嫌なんだ。エルヴィンみたいに資金集めの為じゃなく…私が嫌なんだ!」
「分かりました。では居場所の特定だけお願いして、その後分隊長が迎えに行くのはどうでしょう?闇雲に探しても時間の無駄ですし、仕事も溜まる一方ですから。」
「ん〜そうだね、じゃあそれだけお願いしようかな?」
「はい、ではニファに話して来ます!」
(良かった!これ以上書類が溜まるのは、私も勘弁だ。そろそろマトモに寝たい…)
モブリットはハンジの執務室を出て、急いで班員の元へ向かった。