鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第10章 :少女とハンジの試み〜壁外調査:後編〜
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「巨人の捕獲か…。エルヴィン団長の許可は取ってないんだろう?大丈夫なのか?」
リコは腕を組み、訝しげに少女を見つめる。
『多分。まぁでももし何かあっても…私も含め手伝った人が怒られる事は、絶対ないから大丈夫!』
「…分かった。手伝うのはいいが、許可するのは私ではない。もっと上の人間の判断が必要だ。」
『大・丈・夫!許可取ってくれる人も、ちゃんと呼んで貰ってるから。』
人差し指を立て、リンはニッコリ笑った。
「リンさん、お待たせしました。お連れ致しました!」
「ッ?!…おはようございます、ピクシス司令!」
リコは腕を外し姿勢を正すと、ビシッと敬礼をした。
【ピクシス司令】と呼ばれたスキンヘッドの年配の男が、笑顔で近付いて来る。
『ピク爺、おはよう。久しぶり!』
少女は走り出し、ピクシスに飛び付いた。
ピクシスはそれを嬉しそうに、受け止める。
「久しいのぉ、リン!元気そうで何よりじゃ。」
身体を離し、少女の頭を優しく撫でた。
「えっ…??」
(どういう事だ?全く理解が追いつかない…)