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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第1章 :絶望の地に、美少女舞い降りる



「いただきます。」

スプーンを取り、ナナバとゲルガーはスープを口に運ぶ。

「ん?!」

「美味い!!何だこれ…さっきのスープと、全然違うぞ!」

「うん、凄く美味しいよ!」

『そう?良かった。』

リンは何事もなかったかのように、またスープを啜る。
それを見た食堂の兵士達は、その味が気になって仕方なくなり…皆少女に注目する。

「ねぇリン…もし良かったら鍋のスープも、作り直してくれないかな?」

『鍋全て?いいの?』

「みんな私達のスープが気になって、仕方ないみたいだしさ!」

『分かった。』

そして再度厨房に入り…ナナバが料理長の許可を取った後、改良を始めたのだった。


ーーーーーーーーーーー


「あれ?何か食堂、いつもより賑やかじゃない?」

少し遅れて食堂に来たハンジは、何となく雰囲気の違う様子を見て首を傾げる。

「うん…何か良い匂いがするな。」

エルヴィンはヒクヒクと鼻を鳴らしながら食堂に入り、テーブル席を見回す。

「あっ、団長・兵長・分隊長、お疲れ様です!」

1人の兵士が立ち上がり敬礼する。
それに習い他の兵士達も敬礼した。

「あ〜いいからいいから、みんなゆっくりして。」

「ハンジ!こっちこっち!」

兵士達に敬礼を下ろすように手を振り、席を探すハンジにナナバが声をかける。

「ナナバ!ねぇ何か今日、いつもより賑やかじゃない?」

ナナバの席に、エルヴィン,リヴァイ,ハンジも座る。

「うん、実はハンジが探してた女の子を見つけてね〜!」

「えっ?!いたの?どこ?どこ?」

ハンジは身体ごと、キョロキョロ辺りを見回す。

「今は厨房にいるよ。スープを作ってくれてる。」

「えっ?何で?」

「ん〜色々あってね…彼女がスープを作り直してくれたんだけど、それが凄く美味しくてね!みんな大喜びさ!」

「へ〜私も食べたいな。」

「うん、今ゲルガーが持って来るよ。」

ゲルガーが大きめのトレイにスープとパンを3つ乗せ、席に戻って来る。
そしてエルヴィン,リヴァイ,ハンジの前に置く。

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