鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第10章 :少女とハンジの試み〜壁外調査:後編〜
〜壁外調査:最終日 帰路〜
全ての任務が終わった兵士達は、帰る準備を開始している。
「ニファ、ちょっといいかい?」
「はい!」
ハンジに呼ばれたニファは、作業を中断し駆け寄る。
「私とモブリットは帰路で特別な任務があってね〜悪いんだけど他の2人を連れて、先に帰って貰えるかな?」
「えっ、そうなんですか?でしたら私達も一緒に…」
「いや…こっちは人が足りてるから、大丈夫だよ!」
「そうなんですね…分かりました!では先に戻ります。」
「うん、よろしく!」
ハンジはニッコリ笑った。
「あの分隊長…特別な任務とは?エルヴィン団長からですか?」
「うん?まぁ後で話すよ〜。あっモブリットは、記録係として同行して貰うだけだから安心して!」
「はぁ…?」
--------------------
「うん…やはり帰路は、巨人の出現が多いな。」
次々と上がる煙弾を見つめながら、エルヴィンが呟く。
「あぁ。リンを先に帰すべきでは、なかったかもな。」
ミケも周辺の臭いを嗅ぎながら答えた。