• テキストサイズ

鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜



「えっ?!リンさん…壁外調査行くのか?兵士でもないのに?」

ジャンは椅子から立ち上がり…何事もなかったように、菓子を食べ続けるリンを見つめている。

『ん?うん、行くよ。兵士じゃないけど、私にも出来る事はあるからね。』

リンは平然と答える。
その答えにミカサやアルミン達は絶句し、シンとした空間で少女の咀嚼音だけ響く。

「ダメだよ…行くなよ、リン姉!」

『エレン?』

「壁外調査の死亡率は3割と言われてる…そんな場所に兵士でもないリン姉が行って、何が出来るんだよ!」

『私の役目は【戦闘補助】と【怪我の回復&手当て】だよ。陣形も最前線じゃないし、隊にはリヴァイの次に強いらしいミケもいる。…別に問題ないと思うけど?』

「問題あるだろ!俺が守るって約束したのに…俺の手の届かない場所で、死にに行くような事するなよな!」

『大丈夫だよ、エレン。私、絶対死なないから。』

「は??…何だよ、それ。」

『そういう【契約】をしてるから、大丈夫なの。』

「ッ…何言ってるか、分からねぇよ!人は簡単に死ぬ。死なないって言っても、死なせたくないって思っても…人は簡単に死ぬんだよ、母さんみたいに!!」

『エレン…』

エレンの叫び声が響き渡り、店内がシンと静まり返る。
気まずい雰囲気の中、サシャとコニーは居たたまれなくなり…また食事を再開した。



そしてリンは静かに口を開く。

『エレン…無神経な事を言ってごめん。ご飯の後…私の話、きちんと聞いて欲しい。』

「……分かった。」

『ありがとう。じゃあもう時間もあんまりないし、まずはご飯食べよう!』


そう声をかけると、4人もまた食事を再開した。

/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp