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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜



それぞれが料理を皿に乗せ、全員が一旦席に落ち着いた頃合いで…エレンが口を開く。

「さっきの話の続きなんだけどさ…リン姉はどうして兵士じゃないのに、調査兵団にいるんだよ?」

『まぁ色々あって…兵舎に住まわせて貰ってるの。』

リンは皿に山盛りで積み重ねられた大量のケーキやプリンを、端から休みなく口に放り込んで行く。

「リンさんは兵舎で、どんな仕事をしてるんですか?」

エレンはフォークに刺した芋や薄切りベーコンを、休みなく口に運びながら聞き入り…アルミンも興味津々に質問してくる。

『ん〜調理補助とかハンジの研究手伝ったり…あとエルヴィンやリヴァイに、お茶入れたりしてるよ。』

「ハンジさんって…巨人に詳しい、ハンジ分隊長ですよね?!リンさんは、仲良しなんですか?」

アルミンは身を乗り出し、既に食べる事より聞く事に夢中だ。

『うん、仲良しだよ。変わり者だし、色々困った所もあるしけど…面白いし好きだよ。』

「リン姉は、エルヴィン団長やリヴァイ兵士長とも…結構話すのか?」

『うん、そうだね。あっ、私追加行って来る!』

気付けばリンは皿の菓子を全て平らげており、追加を取りに行く。

(小柄なあの身体の何処に、大量の菓子が詰め込まれて行くのか…謎過ぎる)

見慣れてるエレン以外、全員心の中で呟いた。



「リン姉!リヴァイ兵士長ってやっぱり【人類最強】って言われるくらい、凄く強いのか?!」

山盛り菓子を乗せた2枚目の皿を持って戻って来たリンに、目を輝かせたエレンが間髪入れずに問う。

『ん〜どうだろう?実は私…まだリヴァイが戦ってるところ、見た事ないんだよね〜。でも2日後の壁外調査で見れるから、ちょっと楽しみなんだ〜!』

「えっ…壁外調査?」


休まず食べ続けていたサシャ,コニー含め…目を見開いたまま、全員の手が一斉に止まる。

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