鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜
リンが選んだその場所は…
淡いミントグリーンの壁に赤い屋根、白い出窓があるお洒落なカフェレストランだった。
普段は朝から混み合うレストランだが、昼食時間を少し過ぎていた為店内は落ち着いている。
リンは6人を入口前に待たせ、1人店内に入る。
「リンちゃん、来たね〜待ってたよ。」
『こんにちは、おじさん!人数増えちゃったんだけど…大丈夫?』
「大丈夫だよ、何人だい?」
店主と話をつけ、外にいた6人を呼ぶ。
『はい、みんな聞いて〜!今日のご飯は【バイキング】です!』
「「「バイキング?!」」」
エレン,ミカサ,アルミンが声を揃える。
「バイキングって何だ?」
「きっと肉ですよ〜!!」
「肉はさっき、無いって言ってただろうが!」
コニー,サシャ,ジャンも顔を見合わせながら、首を傾げる。
『バイキングのルールを説明するよ〜!』
いくつかのルールを口にすると、少年少女達は目を輝かせた。
「え"ぇぇぇぇ〜!!あの大皿に乗ってる物、好きなだけ食べていいんですかぁぁ〜!!」
サシャは涎を垂らしながら、目をギラギラさせている。
『そう。時間内でお皿に取り分けた分、残さず食べればね!』
「生きてて良かった〜!!ありがとうございます、リンさんは女神様です!」
サシャは涎を拭いて泣き叫ぶ。
「「「ありがとうございます。いただきます!」」」
他の6人も声を揃えてお礼を言う。
『あ〜ハイハイ。で〜は…お皿は1人1枚・お皿の中の物を食べ終わってから、新しいお皿を使う事!さぁ、食べまくるよ〜!』
サシャとミカサの頭に手を置き撫でた後、7人は一斉に皿を持ち大皿へ向かって行ったのだった。