鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜
『きちんと挨拶をしてくれたご褒美に、3人共ご飯連れて行ってもいいよ!勿論、私の奢りで。』
「え"ぇぇぇぇ〜貴女、神様ですかぁ?!是非、お供させて下さい!」
サシャは何度も頭を下げる。
『コニーとジャンはどうする?』
「俺も行きたいッス!」
「あっ…じゃあ俺も。」
「あん?てめぇも行くのかよ、ジャン!」
「てめぇに関係ないだろ、エレン!!」
エレンとジャンは睨み合っている。
『この2人…もしかして、仲悪いの?』
アルミンとミカサに、小声でこっそり話しかける。
「いつもの事だから、大丈夫!」
2人は声を揃えて答えた。
『ねぇ…ジャン、身長何cm(センチ)?』
先頭を歩いていたリンは振り返り、後ろを歩くジャンの前で立ち止まり見上げた。
「今は確か…172cmです。」
『やっぱり、170cm以上あると大きいね!エレンは165cmくらい?』
「俺は今167。ミカサもそれくらいじゃねぇ?まぁ、俺はまだまだ伸びるけどな〜!リン姉は相変わらず、背高いやつ好きだよな〜。」
『ん〜そうだったんだけど…最近はそうでもない。だって背が高過ぎると、首疲れるんだもん!』
「リン姉、ちっこいからな〜。」
『私も成長期なんだから、まだ伸びるもん!だって…私がいる調査兵団って、背が高い人多くて大変なんだよ〜。エルヴィンとかハンジとか…ミケなんて身長2mくらいあるから、顔なんて全然見えないんだよ!私からしてみれば、180cm以上はみんな巨人だね!』
「「「調査兵団?!」」」
アルミンの横を歩いていたサシャとコニーが振り返り、ジャンと声が重なる。
「あっそれ、俺が1番聞きたかった事!リン姉何で、調査兵団にいるんだよ!いつの間に訓練受けたんだ?」
『訓練?受けてないよ。さっきも言ったけど、私兵士じゃないし〜。』
「えっでも…」
『あっちょっと待って、ご飯食べる所着いたよ〜ここ!』
両手を大きく広げ店を背にしてくるりと回転し、満面の笑みで少年達を見回す。
白いワンピースの裾もくるりと舞い、花が咲いたように広がった。