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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜



訓練兵団で再会した後、調査兵団に届いたエレンからの手紙で…エレンの母:カルラの最後と、父:グリシャが行方不明になった事を知った。
カルラとグリシャは父:カイの友人というだけでなく、リンにとっても大切な2人だ。

ミカサがエレンと出会う前…まだ幼かったリンはよくカルラの元に預けられ、一緒にお菓子を作ったりして娘のように可愛がられた。
グリシャもカイと共に東洋人の保護活動をしており、リンも可愛がってくれたのだ。

そのカルラは巨人に食われ、グリシャは行方不明という真実を手紙で知り…その手紙を受け取ってすぐリンは訓練兵団に向かった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜

「リン姉?突然どうしたんだよ…今日俺、休みじゃねぇぞ。」

『うん、ごめん…でもどうしても会いたかったの。来て…』

「ん?うん…」

両手を広げエレンを呼ぶと、素直に近付く。

『エレン、手紙ありがとう!…貴方が辛い時に、側に居られなくてごめんね。』

ギュッと抱きしめると、エレンも抱きしめ返す。
暫くすると身体を離し、リンの目を真っ直ぐ見つめる。

「もう大丈夫だよ。俺はもっと強くなって、母さんの仇を打つ!その為に訓練兵団に入ったんだ。」

『そっか…エレンは強くなったんだね。でもこれからは私も、エレンを守るからね!』

リンは一生懸命背伸びして、エレンの頭を撫でようとしたが届かず…その手をエレンは優しく握った。

「リン姉もかよ…ミカサみたいな事言うなよな〜!俺だって男なんだから、守られるより守りたいんだよ。だからこれからは俺が守る!リン姉だって俺の…大切な家族なんだからな。」

エレンは少し照れながら、リンの頭を優しく撫でる。

『ありがとう、エレン。大好きだよ!』

リンはつま先立ちして、エレンの頬に軽く触れるだけのキスをした。

「ちょっ…!!それは止めろ〜!」

〜・〜・〜・〜・〜・〜

その時の事を思い出し、リンはふふと笑う。
そして身体を離し2人を交互に見る。

『エレンにとって2人が大事な家族で親友なら、私にとっても大事な子達なんだから…これからは私を本当の姉のように頼ってね!』

両手で2人それぞれの頭を撫でると…ミカサとアルミンは顔を見合わせ、はにかんだのだった。


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