鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第6章 :変化する2人の関係〜壁外調査:前編〜
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「リン〜〜〜!!!」
「チッ、来やがった…」
凄い勢いで叫びながら走って来るハンジに、リヴァイは舌打ちする。
そして繋いでいた手を離し、少し離れた。
「リン、無事だったんだね!良かった…」
ハンジはそう言って、思いきり抱きつく。
『ハンジ?!無事って…何が?』
「えっ?リン…もしかして、何も聞いてないの?今の状況…」
リヴァイをチラリと見るが、いつものように腕を組み…
「エルヴィンかハンジが、もう伝えてると思っていた。」
と言った。
「私も…エルヴィンかリヴァイが、言ってると思ってたよ。やっぱり確認しないとダメだね!よし、みんなでエルヴィンの所に行こう!エルヴィンもリンの事、探してたしね〜。」
『そうなの?分かった!』
(チッ、邪魔が増えやがった!)
『じゃあ私は取りに行く物があるから、一旦自分の部屋に寄ってからエルヴィンの所に行くね!』
「了解!じゃあ私は先にエルヴィンの所に言って、伝えて来るよ!」
ハンジはエルヴィンの所へ、リンは自室へ向かったが…何故かリヴァイもリンの方へ付いて来る。
『ん?リヴァイはこっち来るの?まさか…また部屋のチェックする気?』
「さぁな。」
『その挑戦、受けてあげる!!』
部屋に着いてすぐ、リヴァイは全体を見回した。
窓枠なども細かくチェックし…
『悪くねぇ。』
と呟きフッと笑った。
「でしょう!頑張ったんだから。」
自慢気に腰に手を当て、上目づかいで笑った。
(オイ…その顔は反則だろう?)
リヴァイは顔を背ける。