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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第5章 : ◆◇ 心の居場所 〜自覚〜 ◆◇ /リヴァイ



愛しいと思った…。

俺の名を呼びながら、腕の中にすっぽり収まる小さく愛しい存在を…全力で守りたいと思った。



俺はやっと…
リンが好きだと自覚した。



この少女の1番近くにいて、傷付ける全てのものから守りたい。
心の居場所になりたい。

そして…
誰にも渡したくない!
全て俺だけのモノにしたい!


完全に完敗だ。

いい年した大人の男が、こんな小娘に振り回される日が来るとは思わなかったが…まぁ生まれて初めて本気で惚れた女だから、仕方ねぇ。


だがリンはまだ16のガキだ。
流石に今、手を出すのはまずい…気がする。

それに…
【大事なものほど、簡単に手が出せない】
って言うだろ?


しかもコイツは無自覚に人を惹き寄せ、色んな奴から愛され…邪魔なものが多過ぎる。
先ずは周りから排除する必要があるな…


仕方ねぇ…
もう少し、見守るフリをしてやる。
そして少しずつ攻めて…距離を詰めて行くか。


あいつの周りに群がる蝿どもを、追い払いながら…な。


まぁ正直…あんまり長く待てる気もしねぇが。




第5章 fin.
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