鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第4章 :回り始める運命、絶望の中にある優しい鼓動
リンは郷の出入口に立ち、郷全体を見回す。
そしてまた結界で郷を覆い、外界から見えないように閉ざした。
『フェイを見つけて、必ず会いに行くよ!それまで元気で。』
その少女の姿が…1つ年を取っただけなのに、来た時より凛々しく感じられたリヴァイとハンジだった。
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リンは何故か、リヴァイの馬の背に揺られていた。
郷に結界を張りダウパー村付近に辿り着いた途端、リンの身体が突如崩れ落ちた。
大量のエネルギー消費と疲れが出た為、急激な眠気が来たのだという。
リヴァイは倒れる寸前に受け止め、リンを抱き上げ自分の馬に乗せた。
そして落ちないように片腕で抱きしめ、馬を走らせた。
今はゆっくり眠れ。
悲しい事も今は忘れていい。
お前の帰る場所はこれからも調査兵団で、皆お前の帰りを待ってる。
帰ったら美味い物が沢山あるし、楽しい事もある。
だからそれまで俺の腕で安心して眠れ。
そしてまた、いつもの笑顔を見せて欲しい…
リヴァイは少女の寝顔を優しく見つめ、頭を撫でると…その額に口づけを落とした。
4章 fin.
※リンの誕生日会は、P185〜掲載。