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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第4章 :回り始める運命、絶望の中にある優しい鼓動



ウォール・ローゼ南区
ダウパー村付近 森の中


そこにリンの隠し郷:リトリートへの入口がある。

東洋人は絶滅したといわれていたが、実はリトリートで匿い隠れ暮らしていた。
その郷長(さとおさ)がリンの父、カイだった。


リトリートは特殊な結界が張られており、東洋人以外の侵入を拒む創りになっている。

東洋人でも郷出身以外は基本入る事は出来ず、入る為には必ず中の許可が必要だ。
郷出身者は必ず【証】を所持しており、その証によってスムーズに郷に入る事が出来るのだ。



レイが言っていた文献を探すという目的で、リンに続き…リヴァイ,ハンジ,モブリットが同行していた。
リトリート入口が壁内であった為、今回は少数での移動だ。

馬に乗れないリンはライキの背に乗り、その後をリヴァイ達が馬で付いて行く。
とても楽しそうなリンと反対に、リヴァイは普段より険しい顔をしている。

「リヴァイ?眉間のシワいつもより凄いけど…何かあった?」

ハンジが首を傾げ、リヴァイを見つめた。

「あ?別に。」

リヴァイは数日前部屋に来た、ライキの言葉を思い出していた。


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〔リヴァイ…お前に頼みがある。〕

「あ?頼みだと?」

〔あぁ、あの子に関する事だ…〕

「いいだろう、聞くだけ聞いてやる。話せ!」

〔…郷へ着いたら、あの子の側から離れないで欲しい。〕

「あ?どういう事だ?」

〔それは………〕

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(…誰に言われなくても、側にいる。)

リヴァイは小さく舌打ちをし、手綱を強く握り締めた。



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