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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第3章 :嬉しい再会と、勘違いの行方



「リヴァイに、嫌いって言われたのか?」

『言われてないけど…言われなくても流石に分かる!すぐ舌打ちするし、怖い目で睨むし文句ばっかり言うし…間違いなくあの人は、私の事が嫌いだね!』

「いや…」

『私だって…会う度嫌な態度取ってたから少し反省して、一緒にお茶でも飲めば、仲良くなれるかも〜って思ったのに…』

「嫌われてるって思ってたから、リヴァイだけ名前で呼ばないのか?」

『別に…呼ぶような、用事がないだけ。』

「リン、全て誤解だ。リヴァイは確かに無愛想で言動も粗暴、無類の潔癖症だが…本当は優しくて仲間想いだし、強くて責任感のある頼れる男だよ。分かりづらいかもしれないが…君の事も絶対、嫌ってなどいない。」

『え〜そうかなぁ…』

「あぁ。この部屋だってたまに汚いって言われるし、ハンジの扱いなんてもっと酷いもんだぞ!もう少し…一緒にいれば分かるさ。」

『…分かった。』


エルヴィンのその言葉の意味を、すぐ理解する事が起きるとは…今のリンに知る由もなかった。



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〜深夜・リヴァイ執務室〜



ざわり



いつものように、書類仕事をしていた執務室に異様な気配を感じ…リヴァイは手を止めた。

(何だ?何かいる…)

殺気ではなく…一度感じた事のある気配だったとすぐ察し、リヴァイはその気配に向かって静かに口を開いた。

「何の用だ…雷獣。」


【雷獣】と呼ばれてすぐ…ライキが白い獣の姿で、ユラリとリヴァイの前に現れた。


〔さすが、人類最強だな。私の気配が読めるとは…〕

「てめぇの寝床は、ここじゃねぇだろ?」

〔リヴァイ…お前に頼みがある。〕

「あ?頼みだと?」

〔あぁ、あの子に関する事だ…〕

「いいだろう、聞くだけ聞いてやる。話せ!」




3章 fin.
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