鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第3章 :嬉しい再会と、勘違いの行方
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『ただいま〜エルヴィン!』
帰って真っ先にエルヴィンの執務室に向かい、腰に飛びつく。
「おかえり、リン。会いたい人に、会えたかい?」
『うん、会えた!』
飛びつく少女を受け止め、また優しく頭を撫でると…嬉しそうに笑った。
「そうか。お茶を入れるから、話を聞かせてくれないか?」
『うん、いいよ。』
エルヴィンが高級茶葉を棚から取り出す。
そして2人分のカップに紅茶を注ぎ、その前に沢山のお菓子を並べる。
「リン、さっきの話だが…ストーカー男の名前を教えてくれないか?危険人物かもしれないからな。」
『えっ?ん〜最近会ってないし、大丈夫だよ。』
「本当か?」
『うん!何か困った事があったら、真っ先に言うね。それより…エルヴィン、あの人どうにかしてよ!』
「あの人?」
『昼食の後ハンジとお茶しようって話になって…あの人も私のお茶飲みたいって言うから、一緒に私の部屋に行ったの。そしたら…』
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
「何だこの部屋は…汚ねぇ!!」
『はぁ?』
「そう?別にキレイだと思うけど?」
ハンジは部屋を見回す。
『だよね〜?だって私、毎日掃除してるし!』
「てめぇら…どこに目付けてやがる!こんなに埃溜まってるじゃねぇか。よくこんな部屋で、菓子が食えるな。…茶の前にまず掃除だ!」
「え"ぇぇぇ〜?!」
『はぁぁぁ〜?』
ハンジとリンの声が響き渡った…
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
『って事になって…結局3人で、掃除だけして終わった。』
怒りながら菓子を頬張り続けるリンも可愛らしかったが、今はまだ何を言っても怒りが収まりそうにないだろうと諦め…エルヴィンは頭を撫で慰める事にした。
しかし…
『いくら私の事嫌いだからって、ひど過ぎると思わない?』
(ん?嫌い?)
エルヴィンは撫でていた手を止めた。