鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第3章 :嬉しい再会と、勘違いの行方
「エレ〜ン!ミカサ〜!座学始まるよ〜!!」
金髪の少年がこちらへ、手を振っている。
「やべぇ、忘れてた!リン姉、俺たちまだこれから訓練あるんだ。だから次の休みが分かったら、連絡するよ!リン姉は今、どこ住んでんの?」
『ん?調査兵団だよ。』
「はぁ?!」
「えっ?!」
「なっ?!」
エレンやミカサだけじゃなく、何故か門兵も驚いている。
「ん"〜〜分かった!何か色々スッゲー気になるんだけど…そこらへんの事情も含め、次会った時詳しく聞かせて貰うからな。じゃあ、また!」
エレンは金髪の少年の元に走り、遠ざかって行く。
ミカサだけ一度後ろを振り向き…こちらに手を振る少女に、小さくお辞儀をして走り去って行った。
「あっ、あの…」
先ほどの会話が気になり、戸惑いながら門兵が話しかける。
しかし…
『あっ、もう用事済んだから帰るね〜!』
そう言って門兵にも手を振ると、嬉しそうに少女も帰って行ったのだった。
(あの少女は一体…)