鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第24章 :7章 番外編2 犯人は誰だ?盗まれた◯◯
「おい、状況を説明しろ!」
早々に書類を終わらせたリヴァイが、仁王立ちで少女の部屋の前に立っていた。
『リヴァイ!』
駆け寄る少女を受け止め、見つめる。
「鍵は閉めてたんだな?」
『うん、約束したから。』
「そうか。」
リヴァイは少女の髪を、くしゃりと撫でた。
『リヴァイお願い…犯人捕まえて、下着取り返して!買ったばかりの物もあったし、ないと困るの。』
「あぁ、分かって…」
『盗まれた物全て戻って来たら、リヴァイに私の下着…見せてあげるから。』
「………は?」
リヴァイの言葉を遮り…問題発言をする少女を凝視し、固まるリヴァイ。
その後ろで笑いを堪えるハンジ、驚くペトラ。
「見せる…お前の下着を、か?」
『うん!!』
リヴァイを喜ばせたい少女は、上目遣いでじっと見つめ返答を待つ。
「……ほぉ…いいだろう。だが他の男に見せるのは禁止だ!」
(リンの下着姿だと?断る理由などない。)
『うん、分かった!』
(やっぱり、見たいんだ〜!いつもは足出しただけで、恥じらいがどうとか言うのにさ〜。まぁこんな機会滅多にないし…好きな子の下着なら、誰でも見たいよね!でもリヴァイ…色々勘違いしてそう。)
(兵長…見たいんですね。本当に男の人って、下着好きなんだ…。まぁ兵長はリンさん限定でしょうけど。)
ハンジは2人のやり取りをニヤニヤ見守り、ペトラはため息を吐いたのだった。
「まず…状況を整理しよう!」
ハンジはエルヴィン,リヴァイと被害者4人を別室へ呼び、彼女達から事情聴取した事柄をボードに書き出していく。
その様子を見ながらリヴァイとリンが、手早く人数分のお茶をテーブルに用意した。
リヴァイはそのカップの1つを手に取り、いつものように足を組み椅子に座ると…横の長椅子に座る被害者達を横目で見ながらお茶を口に含んだ。
下着を盗まれた被害者は4人。
ナナバ,エリナ(本編オリキャラ),ペトラ,リン。
4人は並んで長椅子に座り、ボードを見つめている。