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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第24章 :7章 番外編2 犯人は誰だ?盗まれた◯◯


ハンジは急ぎ、少女の部屋の前に辿り着く。
そこには被害者の1人でもある、ペトラが立っていた。

「ペトラ!リンは?」
「あっ、ハンジさん!中にいるのですが、何だか様子が…。」

ハンジが部屋に入ると…確かにリンは、何かを考えてるようだった。

「リン、大丈夫?」
『あっ、ハンジ。』

名を呼ばれ頭を撫でられた少女は、顔を上げハンジを見つめた。

「大変だったね。何枚くらい盗まれたの?」
『全部。』
「えっ?」
『全部、盗まれた。』
「全部?!って…この前言ってた、買ったばかりのやつも?」
『そう。次の女子会で見せるって約束してた、可愛いやつも…』

女子会の際、それぞれ可愛い下着や服を見せる事があるのだが…そこでお披露目予定だった新しい下着も、少女は全て盗まれたのだ。

「鍵は閉めてたんだよね?」
『前リヴァイに言われたし…閉めてたよ、ちゃんと。』
「そうだよね。」

ハンジは開けっ放しの少女のクローゼットを覗き、状況を記録して行く。

『ねぇ、ハンジ…質問があるんだけど。』
「何だい?」
『この犯人って…女の子?』
「えっ?!いやそれは…どうだろう。何で?」
『だって…可愛くて使用してみたかったから、盗んだんじゃないの?もし男の人なら、何の為に盗むの?』

(さっき真剣に考えてたのはこれか…。箱入り娘のリンらしい考え方だね!)

「リン、世の中にはね…女性の下着を愛でる事が趣味の男がいるんだよ。」
『そうなの!?そんな人いるんだ…』
「自分が手に出来ないから、憧れるのかもしれないね。というか…男は基本、女の子の下着が大好きなんだ!」
『えっ…じゃあリヴァイも?下着見たら…喜ぶの?』
「あぁ、同じ男だからね!」
(まぁリヴァイは、リン限定だろうけど。)

「ハンジさん…それは色々語弊があるのでは?」
「間違いじゃないだろう?彼の場合は人限定するけど。」
「そう…ですが。」

兵長が聞いたらキレそう…そんな事を考えるペトラ。

「でも盗むのは別だ!自分で買って愛でるのは勝手だが…人から盗むのは犯罪だし、変態がする事だよ。」
『リヴァイも…喜ぶ…』

(リンさん…変な事考えてないと良いけど。何か嫌な予感がする…)

ペトラの考えは後に、的中する事となる。

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