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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第24章 :7章 番外編2 犯人は誰だ?盗まれた◯◯


「はぁ?誰?もっとちゃんと答えて!」

兵士はチラチラとリヴァイの顔色を伺いつつ、今度はハッキリ告げる。

「被害者は…リンさんです。」
「えっ?!リン??」
「あ"ぁ?!リンだと?」
「はぁ…」

ハンジとリヴァイは激しく反応し、エルヴィンは深くため息を吐きこめかみを押さえる。

「経緯は?」
「我々の訓練中、買い物に行っていたそうで…戻った時にはもう。」
「そっか…それは早く、行ってあげなきゃいけないね!」
(以前の事もあるし…部屋を荒らされた事で、嫌な記憶思い出さなきゃ良いけど。)

ハンジはエルヴィンに向き直る。

「エルヴィン、私は先にリンの所へ行くよ。」
「あぁ、頼む。彼女の事も含め…経緯や詳細を、纏めて報告するように。」
「了解だよ!」
「おい、待て!俺も…」

リヴァイも紅茶を淹れる手を止め、少女の元へ向かおうとしたが…

「アレアレ〜?リヴァイはこの件、興味無いんじゃないの?」

ハンジがニヤニヤ笑いながら、リヴァイを横目で見つめる。
リヴァイは舌打ちし、反論しようと口を開くが…それをエルヴィンが遮り書類を差し出した。

「リヴァイには先に、こちらの書類を処理して欲しい。」
「あ"?それ急ぎじゃねぇだろう?」
「確かに急ぎではないが…先にリヴァイが片付けてくれると、その後ハンジの仕事が滞らずに済むからな。」
「そうだね〜助かるよ!じゃあ、頼むね〜リヴァイ!」

ハンジはニッコリ笑い小さく手を振ると、部下と共に颯爽と執務室を後にした。
リヴァイはそんなハンジに舌打ちすると、エルヴィンの手から書類を奪い取り執務室を出て行った。


2人が部屋から出ると、エルヴィンは深くため息を吐いた。

(興奮状態の2人を共に行かせると、騒ぎが大きくなるからな…まずは落ち着かせなければ。)

そう言うエルヴィンも少女が気になり、そわそわしていたが…心を落ち着かせる為リヴァイが淹れた紅茶を口に含み、深く椅子に座ったのだった。


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