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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第24章 :7章 番外編2 犯人は誰だ?盗まれた◯◯


ーエルヴィン執務室-


静かに紙をめくる音だけが響く部屋で…リヴァイとハンジはエルヴィンに、兵団内で起きた出来事・訓練内容などを報告に来ていた。

「俺からは以上だ。」
「分かった。ではリヴァイは今後その方向で、訓練メニューを組んで欲しい。それで…ハンジからも何かあるらしいな。」
「うん…この兵団内で今、とても重大な事件が起きてる!」

ハンジは珍しく自分で纏めた書類を2人に手渡し、真剣な瞳で語り始める。

「事件?」
「最近…女子の下着が盗まれるという事件が、連続で発生している。現時点で3人は被害に遭ってるんだ!」
「下着?」
「どうせ、鍵でもかけ忘れたんだろ?自業自得だ。」

リヴァイは興味無さ気にそう言い放つと、手に持っていたハンジの報告書を乱暴に机に放り…いつものようにお茶の準備を始める。

「鍵は全員しっかりかけてた。リヴァイ…君興味ないみたいな顔してるけど、君の班のペトラも被害者の1人だよ。」
「ペトラ…だと?」

リヴァイ班のペトラはしっかりした、信用ある班員。
鍵をかけ忘れるなどをありえない。
流石のリヴァイも手を止め、ハンジの声に耳を傾ける。

「それで?それはどういう状況下で、起きているんだ?」
「時間は訓練中。全員しっかり鍵をかけて、訓練に向かっている。まずはその時間帯…訓練を抜け出してる人がいないか、各班毎に調べて欲しい。」
「フン…だったらうちの班は、関係ねぇな。そんなくだらねぇ事をする奴はいねぇし、訓練もサボってねぇ。」

リヴァイは呆れたように鼻で笑い、お茶の準備を再開させる。

「もっと真剣に考えてよ!全くこの男は…リンが絡んでないからって…」
「あ"?何か言ったか?」
「もしリンの下着が盗まれたら、大騒ぎするくせにって言ったんだよ!」
「うるせぇな!ギャーギャー騒ぐんじゃねぇ!」

いつものハンジとリヴァイの言い争いが始まり、エルヴィンは深くため息を吐く。

「分かった…まずは各班長を召集し、調査をする。外の部下を呼んで…」


コンコン

「ん?入れ!」
「ハッ、失礼します!」

敬礼をした兵士が入って来る。 
ハンジが調査をお願いしていた部下だった。

「お話し中、申し訳ありません。」
「何か進展あった?!」
「はい、実は…被害者が増えました。」
「えっ!?今度は誰?」
「……です。」

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