鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第1章 :絶望の地に、美少女舞い降りる
「リヴァイ、何してるの?こんな所で。そろそろ移動しないとまた巨人が集まって…って何?アレ!!」
「うるせぇな…クソメガネ。」
男リヴァイはボソリと呟き、いつものようにハンジを鋭く睨む。
「あの子…あんな所で何してるの?」
『……えっ?!誰?……巨人専門の討伐兵士?そっか…あれが噂の【調査兵団】なんだ〜。もしかして勝手に巨人倒したから、怒ってる??』
「ねぇ〜君〜!そんな所で何してるの〜?」
「おい女!てめぇ…何者だ!そんな所で何してやがる!」
ハンジが手を振りながら叫び、リヴァイも叫びながら睨む。
『えっ待って!何かあの人怖いんだけど…逃げる?…うん、逃げよう!』
「逃がさねぇよ!」
リヴァイは少女がいる巨人の項付近にアンカーを刺すが、巻き取る前に少女はふわりと近くの屋根に移る。
『お邪魔してごめんね!それじゃあ、バイバイ!』
小さく手を降ると、ボッと上がった小さな炎と共に姿を消した。
「えっ?!今の何?!あの子どこ行ったの?」
「チッ!逃げられたか…」
リヴァイは舌打ちした後注意深く辺りを見回すが、やはり少女の姿は無く…気絶していたらしい巨人が動き出したのを一瞥した。
「ハンジ、その話は後だ!先に奴らを片付けるぞ!」
疑問は多々残るが煙弾で部下を集め、
リヴァイはまた巨人に向かって飛び出して行った。