鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第22章 :11章 番外編 夜会❷〜貴方とワルツを〜
『ハンジ…リヴァイ、変だけど?』
「リン…リヴァイ今はリンの可愛さを、噛み締めてるんだよ。」
『ふ〜ん…』
グキッ!
「痛って〜!!」
リヴァイは舌打ちすると、ハンジの足を力強く踏む。
『リヴァイ…私可愛い?』
リンはその場でクルリと一回りすると、リヴァイをジッと見つめニッコリ笑う。
「…悪くねぇ。だが、足が出過ぎだ!」
(俺以外の目に晒すんじゃねぇよ!)
『え〜また足?!仕方ないでしょ?こういうデザインなんだから。もう…何で男の人はそんなに、足が出てる事が気になるのかな?』
「あ"?男だと?俺以外の、誰の事を言っていやがる?」
リヴァイはチッと舌打ちすると、鋭く睨む。
『それは…』
「大丈夫。心配しなくても、リンはめちゃくちゃ可愛いよ!!それより、早く会場に入ろう!エルヴィンやアメリアも、待ってるよ。」
『そっか〜エルヴィンのパートナーは、アメリアだったね!アメリアのドレス姿、楽しみだなぁ。』
アメリアにも懐いていたリンはニッコリ笑うと、1人早足で会場に向かおうとする。
「おい待て、1人で行くんじゃねぇ!」
リヴァイは慌ててリンの手を取ると、一緒に会場に入って行った。
「全く…可愛くて仕方ないくせに、何でちゃんと褒めないかなぁ。ホント素直じゃないんだから!」
ハンジは会場に入る2人の背中を眺めながらため息を吐き、自分も会場へ入ったのだった。