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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第18章 :全ての始まり〜また会う日まで〜



『これ…リヴァイに渡してって、ファーランから預かったの。』

「ファーランから…だと?」

『夢の中で会った時にね。そのペンダント元々は昔…別れ際に私が、ファーランに渡した物なの。ファーランはこれを自分の形見として、リヴァイに持ってて欲しいって言ってた。』

「…そうか。」

リヴァイは渡されたペンダントの石を、月の光に反射させ見つめた。

『ファーランがこの石を「俺の大切な仲間と同じ瞳の色だから、あいつに持っていて欲しい」って。この石ね…調べたら【ラブラドライト】だった。』

「ラブラドライト?」

『うん。"再会の石"って呼ばれてて…運命の人や懐かしい友人とか、偶然の再会をもたらす不思議な力を持ってるんだって。この石がきっと…私達を繋いでくれたんだね!』

(ファーラン…)

『他にも【ラブラドライト】は潜在能力を開花させ…直感力や信念を貫く力を高めたり、目標達成のための力が必要な時、集中力や忍耐力を養ってサポートしてくれる石なの。ここに私の守護力も込めてるから、これからは肌身離さず付けていてね!』

「相変わらず詳しいな。…分かった。」

そう言ってリヴァイは、ペンダントをすぐ首に付けた。






「…リン、俺はお前に言う事がある。」

リヴァイは真剣な表情で少女の頰を片手で包み、自分の方へ向かせる。

『ん?何?』

「リン、俺はお前が…」

夜風が優しく2人を包む。
そして目線も絡み、少しずつ距離が近付き…





「リン、リン〜!!何処〜?今日はまだまだ寝かせないよ〜!」

『あっ…ハンジ!』

少女の視線がリヴァイから外れ、屋根の下にいるハンジへ向いた。

『此処にいるけど〜?』

「リン?!屋根に居たんだね〜探した…よ?」

ハンジの顔が青ざめていく。

「リ…リヴァイも、一緒だったんだ…ね。」
「ハンジさん…私達、邪魔したみたいです。」

一緒に探しに来たマナは、申し訳なさそうにリヴァイに視線を送りペコリと頭を下げる。



「クソメガネ…覚えておけ。」

リヴァイは舌打ちすると、視線だけで殺しそうにハンジを睨みつけたのだった。

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