鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第17章 :守れない約束〜終わりの始まり編 終章〜
その隙にリンは力を集中させ、呪具の位置を特定する。
(あった!首輪にはめ込まれた石…)
一気に間合いを詰め…バトンでマナの首元にはめ込まれてる石に、電撃を当て離れる。
ピキッ
何かが割れる音がした。
しかしカナメは未だ錯乱していて、それには気付かない。
『マナお願い、目覚めて〜!!』
リンはマナに向かい、大声で叫んだ。
2人の視線が重なる。
「フェイ…」
マナが無表情でフェイを呼ぶと、フェイは獣の姿から刀剣に姿を変える。
その刀を握りしめ、マナは駆け出した…リンの元へ。
カナメはその様子に気付き、ハッと顔を上げた。
「マナ止めろ!殺すな…止まれ〜!!」
カナメの叫びにもマナは止まらない。
「リン、避けろ!!」
リヴァイも同時に叫ぶ。
しかし少女は避けもせず、両手を広げマナを迎え入れようとしている。
「リン!!」
リヴァイの声に反応した少女は、その瞳を見つめ微笑み…何か呟いた。
しかしリヴァイがその言葉を理解する間もなく…
マナの刀はリンの胸を、深々と貫いたーーー