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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第14章 :無知は罪〜終わりの始まり編❷〜



「リン!!」

医務室の扉が勢い良く開き、血相を変えたハンジとエルヴィンが入って来る。

「リヴァイ!リンは?!」

「うるせぇクソメガネ、静かにしろ!…応急処置はしたが、まだ血が止まらねぇ。」

「そんな…」

「ッ!…しかし一体なぜ、こんな怪我を?」

「そうだよ!リンの怪我は、守護獣が回復してくれるんでしょ?なのに何で治さないの?」

「治さねぇんじゃねぇ、治せねぇんだ。…俺が分かるのは、壁外調査前に雷獣に聞いた"イレギュラー"のせいだという事だけだ。」

「イレギュラー?」



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〜壁外調査:前日〜


壁外調査の準備も終わり、リヴァイは紅茶を飲み寛いでいると…いつもの気配を感じ何もない空間を見つめる。

「何だ?また何か用か、雷獣。」

そう声をかけると、その目線の先に雷獣:ライキが現れる。


〔壁外調査前に…リンの事で、伝えておくべき事がある。〕

「何だ?」

〔あの子は以前お前達に『私は絶対に死なない』と言っていたが…あれは間違っている。〕

「あ?どういう意味だ?」

リヴァイは眉間に皺を寄せ、ライキを訝しげに見つめる。

〔確かに巨人の手によって死ぬ事はないが…我らの守護が付いているからと言って、あの子は不死身ではない。寿命が延びるわけではないし、我らにも治せないものはあるという事だ。〕

「治せねぇだと?」

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