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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第12章 :運命の再会〜終わりの始まり編❶〜



リヴァイはリンの膝下に、腕を差し込み軽々と抱き上げると…ハンジに向き直る。

「おいクソメガネ、その男は頼んだぞ!」

「分かったよ。後で私にも事情聞かせてね!」

会話を交わし、そのまま少女を自室兼執務室に連れて行った。




自室に戻ると、首に縋り付くリンをベッドへ下ろし…頭をポンポンと優しく撫でた。

「悪かったな…」

『何でリヴァイが謝るの?』

「雷獣達が側にいねぇのに、お前の側を離れ1人にした。」

『そんなの、リヴァイのせいじゃないよ。…でも何でライキ達、側に戻らないんだろう?』

その言葉で、リヴァイは少女を名残惜しげに離す。


「おまえ…あの男に何か貰っただろ?それのせいで俺の手にも、さっきから何かビリビリ伝わってる。」

『えっ?…これのせい?』

リンはペンダントを服の下から取り出し、リヴァイに見せる。
そのペンダントは禍々しい光を放ち、全ての者を拒んでいるようだ。


『このペンダント…貰った時と違う!こんな色じゃなかったのに。』

「それは呪具だ。それによって雷獣らは近付けず、俺達にも影響が出てる。今すぐそれを壊せ!」

少女は驚き目を見開く。
そして切なそうに、小さくため息を吐いた。

『やっぱりそっか…。』

「やっぱり?怪しいと気付いてたのか?」

『半信半疑だったけど、そうかなぁって。言動が色々おかしかったし、ちゃんと確認しようと思ってたよ。』

「そうか…。詳しく話を聞く前に、まずはその呪具をこっちに渡せ!俺が壊してやる。」

リヴァイが手を伸ばすが…リンは呪具を握りしめたまま、渡そうとしない。

「どうした?まだそんな物に、未練があるのか?」

訝しげに少女を見つめる。

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