鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第12章 :運命の再会〜終わりの始まり編❶〜
『そうだよね、幼馴染は大事にしなきゃね!ありがとう、オルオ!気持ち、吹っ切れたよ。』
(私を1番知ってる人だから、一緒にいればきっと…気持ちも戻るよね。)
「えっ?あ〜何か役に立てたっスか?俺。」
『うん!オルオもペトラ、大切にしてね!それと…ペトラ可愛いから、放っておくと誰かに盗られちゃうよ〜。』
「はぁ?!」
慌てふためくオルオを見ながら、少女はまた優しく笑う。
(大丈夫…今ならまだ、あの頃に戻れる。)
「おいリン、やっと話す気になったか?」
いつの間にかリヴァイが腕を組み、目の前に立っていた。
『あっ、リヴァイ!リヴァイもこれから訓練?』
「いや…俺はエルヴィンに呼ばれているからな、訓練はエルドに指示してる。オルオ、お前もペトラと行け!」
「了解ッス!」
敬礼をし、オルオはペトラと訓練場に去って行った。
『丁度良かった!さっきの事、エルヴィンにも話すつもりだったの。ハンジ連れて私も、エルヴィンの執務室に行くね!』
そう言って少女は1人、兵舎へ駆けて行った。
(エルヴィンとハンジにも話す必要がある事だと?!一体あの男と何があった?)
リヴァイは少女の後ろ姿に鋭い視線を向け、小さく舌打ちをしたのだった。