鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第12章 :運命の再会〜終わりの始まり編❶〜
中庭に出るとリヴァイとペトラが、何か話し込んでるのが見え…少女は足を止めた。
(ペトラって一生懸命だし可愛いし…こうやって遠くから見てると、リヴァイと身長差も丁度良いよね。)
「あれ?リンさん、何してるんスか?」
後ろから誰かに話しかけられ振り向くと、オルオが立体機動装置を付けて立っていた。
『これから訓練?』
「そうッス!」
『そうだ…そういえばペトラとオルオは、同郷の幼馴染だったよね?やっぱり【幼馴染】って特別?』
「まぁガキの頃から知ってるし、お互い分かり合ってるって言うか…何か言われても大抵の事は許せるし、信頼はしてるっスね!背中を預けられるくらいには。」
オルオは自慢げに、フフンと鼻を鳴らす。
(そうだ…私だってカナにぃの事、子供の頃から知ってる。忙しい父母に替わりに、いつも私の側にいてくれた。)
リンは当時の事を思い出し、空を仰ぐ。
〜・〜・〜・〜・〜
「リン…寂しい?」
青年は少女の頭を優しく撫でる。
『カナにぃやマナが一緒にいてくれるから、全然平気だよ。』
少女は満面の笑みを浮かべた。
「そっか…。俺はこれからもずっと側にいるよ。俺がずっと君を守るから…だから俺のーーーー」
〜・〜・〜・〜・〜
(そっかぁ…あの時約束したんだ、お嫁さんになるって。)