鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜
〈 調査兵団 門前 〉
リンが守護獣で戻ると…ハンジは辺りをウロウロ.リヴァイは腕を組んで門に寄りかかり眉間に皺を寄せながら、イライラしてる様子で立っていた。
『2人で何やってるの?』
首を傾げ話しかけると、2人は一斉に少女を見る。
「リン〜〜!!待ってたよ〜!!」
ハンジが勢い良く突進し、少女の身体を抱きしめた。
リヴァイもチッと小さく舌打ちはしたが、表情は先ほどのものと違い…安心したように和らいでいる。
『リヴァイも待ってたの?』
ハンジの腕の中から見上げる。
「てめぇが遅くまで、フラフラしてるからだろうが!!」
そう言ってリヴァイは強引に、リンを抱きしめるハンジを引き剥がし…自分の方へ引き寄せる。
『ただいま!リヴァイ、ハンジ。』
リンは一瞬不思議そうな顔をするが、すぐに笑顔でリヴァイとハンジを交互に見つめた。
「「おかえり。」」
ハンジは笑顔で返し、リヴァイはボソリと呟いた。