鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜
「入れ。」
リヴァイとハンジが言い争う中、扉からノックが聞こえ…エルヴィンは入室を許可する。
するとそこには、ナナバが立っていた。
「ナナバ!丁度良いところに…」
「全く…ハンジが話を最後まで聞かずに出て行くから、その続きを話に来たんだろ。」
「ごめん、ごめん!ナナバは相手の顔を見た?」
ハハハと笑いながらリヴァイの蹴り攻撃を避け、ナナバの肩を叩いた。
蹴りを躱されたリヴァイは舌打ちすると、腕を組みエルヴィンの机に寄りかかる。
「ハッキリとは見えなかったけど…馬っぽい感じ、かな?」
「馬面って事?じゃあナナバの言ってたカフェで、身長170cmくらいの馬面男を探せばいいんだね!」
「ちょっと待って!だから最後まで聞きなって。」
ナナバはそのまま執務室を出ようとしたハンジの腕を、強引に部屋の中に引き戻す。
「残念ながら彼女はもう、あのカフェにいないよ。私が見たのは丁度、あの子達がカフェから出るところだったからね!」
「えっ?!じゃあ今は何処にいるのさ〜?」
「洋菓子店に入るのを見たけど、もういないんじゃないかな?リンの事だから、お土産を買ってたのかもね!…もう帰って来るのを待ったら?今から探しに行っても、行き違いになると思うよ。」