鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜
一方その頃…
〈 訓練兵団〜ペトラside〜 〉
ペトラはリンを探すという任務で、訓練兵団に来ていた。
同時にエルドは駐屯兵団に向かっている。
ペトラは門兵に近付き、話しかけた。
「お疲れ様です。少しお話をしても良いですか?」
「ッ?!ラル先輩、お久しぶりです!!」
門兵をしていた青年は、ペトラが訓練兵時代の後輩だった。
「久しぶりね!元気そうで何より。」
「はい!そういえば聞きましたよ!あの調査兵団精鋭の特別班に、配属されたそうですね。おめでとうございます!」
「うん、ありがとう!私も嬉しいし、誇りに思うわ。」
(リヴァイ兵長に認めて貰い、その特別班に入る事が訓練兵からの私の夢だった。リンさんに助けて貰ったこの命…絶対に無駄にはしないわ!)
「それで…今日は突然、どうしたんですか?」
「今日此処に…白い服を着た黒髪の、綺麗な女性が来なかった?」
「あ〜確かリンさん…ですよね?何回か来てますよ。」
「えっ?そんなに頻繁に来てるの?今日は来た?」
「はい、朝来ました。でもすぐ帰りましたよ?」
「そう…。どうしてそんなに頻繁に来るのかしら?」
「あぁ、104期訓練兵に知り合いがいるみたいです。今日もその知り合いと、街に出かけたみたいですよ。」
「そうなの…。じゃあその一緒に出かけた子の特徴教えて!どんな子?」
「身長170cmくらいの男兵士です。」
「えっ?!女の子じゃないの?!」
ペトラは目を見開き固まった。
「あの子可愛いですよね〜。ラル先輩の知り合いなら、俺にも紹介して下さいよ。」
(どうしよう…男と出かけたなんて、リヴァイ兵長に何て報告すればいいの?)
門兵がペトラに話しかけるが、ペトラはもうそれどころじゃなかった…。