鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】
第11章 :番外編 夜会❶〜彼女のパートナーは誰?〜
「そう…ですね。手紙の返事書いて、次の休みにでも…」
『今から行こう!』
「はぁ?!いやいや…今から行ったら完全に、門限に間に合わないっすよ!」
『大丈夫!移動は得意分野だから。』
そう得意げに言い、顔横で拳を握る。
(移動が得意?意味が分からねぇ…)
『さぁ、行こう!あっお母さんはお菓子好き?エレン達にお土産も買わなきゃいけないし、せっかくだからお母さんにお見舞いのお菓子も買おう!』
リンは立ち上がり、会計を済ませるとそそくさと店外に出た。
その後をジャンも追いかける。
「マジで今から行くんっすか?」
『マジだよ〜。』
店を探し…キョロキョロと辺りを見回すリンに、ジャンは再確認する。
「…分かりました。甘い物は好きですよ、リンさんほどではないですが。」
『了解!じゃあ…あの店にしよう!』
リンとジャンは、菓子店に向かい走り出した。
「アレ?あれって…リン?」
トロスト区で買い物していたナナバに目撃されていた事を、知る由もないリンだった。