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キメツ学園【鬼滅の刃】

第50章 本心


ひとまず、私は気配を感じられないまま過ごすことになれなくてはならなかった。

気配に頼っていたものを何とか五感で補う。


「ええ、そんな大変なことになってたの?」

「そうなのー!!」


カナエと遊んだ時に少し相談した。


「私の唯一の特技が…」

「そんなに落ち込まなくても…でも、不死川くんの本心を聞き出せば治るんでしょ?」

「へ?」

「だって、そのためにそうなったんじゃない。」


そう言われ、確かにと思った。こんな簡単なことにも気づかないとは!!


「でも、簡単に聞き出せることじゃないよ…」

「もう!!いつまでうだうだしてるの!!」


カナエが急に大きな声を出した。


「私、ずっとヤキモキしてるわ。そろそろいいじゃない。」

「何が?」

「告白!!」


そう言われ、私はキョトンとした。


「あの、好きなのは確かだけど、告白したいとは思わないんだけど…」

「え!?何で!?」

「…あー、だって、実弥は別に私のことは「」」


カナエが私の言葉を遮った。


「そんなのありえないわ!!何にもわかってないのね!!好きになったら告白しなきゃ!!」

「ええ」

「だって、不死川くんに彼女ができたらどう思うの!?」

「彼が選んだ相手なら、お似合いだと思う。」

「バカ!!!バカバカバカ!!」


カナエがムキになって力説する。


「自分の好きな人が他の人を好きになるのよ!?」

「でも、言ったってしょうがないじゃん。私のこと…その」


口にすると恥ずかしいな。


「好きになるとか、ありえないし…。」


カナエが大きなため息をついた。


「もう、本当に…ってば。こうなったら思い切って、聞いちゃえばいいのよ。」

「何を?」

「私のこと好き?って。」


私はギョッとして固まった。
何を言ってるんだ、彼女は。


「いやいや、そんな自意識過剰な質問ある??」

「でも、そうしなきゃ一生そのままかもしれないわ。」

「そんな恥ずかしいこと聞くならこのままでいいよ…。」

「よくないわ、そろそろ進展しなきゃ!ゴールインするべきよ!!」

「ゴ、ゴールイン??」


カナエは戸惑う私をよそにそのまま力説を続けた。
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