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キメツ学園【鬼滅の刃】

第35章 謎解き


私の部屋に戻り、うんうんと考える。


「なーんか思い出しそうなんだけどなあああ」

「俺が呼吸使ったってのが引っかかってんのか?」

「そう!私がひたすら叩いた時、傷はつかなかったの。呼吸は使ってない。」

「そうか!ならば呼吸だな!!」

「…どういう原理だあ?」


実弥が頭を悩ませる素振りを見せた。


「…何か、知ってるような、知らないような……???」

「あ?」

「うーん、うー……ん…。」


頭を抱えて唸るも何も思い出せない。


「まあ、とりあえずはやってみればいいじゃないか!!全集中の呼吸!!」


えいや、と軽く呼吸を使いながら煉獄くんが箱を殴る。こんなにお手軽に呼吸を使えるなんて、さすが元柱。


「お!!」


ほんの少し、箱が変形した。


「よおおおし、そうとわかれば全力でいってやるぜええええ」


実弥がバキボキと指を鳴らし、悪い顔になった。
煉獄くんと一緒になって殴りまくっていたけれど…。


箱が勝った。


「かてえ……!!」

「鉄のようだな…!!」


二人は手を真っ赤にしていた。
罪悪感が込み上げた。こんなに必死に協力してくれるなんて。申し訳なさすぎるよ…!!


「だ、大丈夫?ああ、ごめんね二人とも。私も全力で一発殴ってみるね…!!」


あまり筋肉はないが、呼吸の使い方は二人より上手い自信がある。
けれど、実弥も煉獄くんも良しとしなかった。


「やめとけ。手に怪我したらどうすんだ。」

「そうだぞ!!俺たちのことなら問題無い…少し情けないところを見せたな。」


うう、その気遣いが胸に染みるよ…!!


「保冷剤持ってくるよ、冷やした方が良いかも。」

「む、なら頼む。」

「ついでに何か飲みもん持ってきてくれ。」

「了解!」


私は家の中なのに小走りで移動した。
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