第33章 前世の記憶ー神風鬼殺隊ー
私はその日から、底知れない脱力感に襲われた。
本来なら今日、会議に出席しなければならないのだが出席するのが億劫に思え、その日は体調が悪いと布団にくるまった。
その日のうちに、お館様から連絡があり、回復次第訪ねて欲しいとのことだった。
体が鉛のように重い日が続き、私はなかなか行くことができなかった。
それでも任務は休まずに行った。
「……優鈴は、どんな鬼にやられたのでしょうか。」
上弦だったと聞きました。
とうてい敵うはずもない相手に、私たちは立ち向かわなければならない。
『お館様に内緒で何かやろうとしているみたいだけど』
ああ、優鈴にはバレていました。
そろそろなのでしょうか。
あと数年かと思っていたのですが。
もう、覚悟を決めなくてはならないのでしょうか。