第4章 解けない魔法
湯船に浸かった私を同じく湯船に浸かった鶴丸が抱き締めてきた。
「鶴さん?」
「まだ終わりじゃないぜ?」
そう言うと私の身体を湯船から引き上げ淵に座らせる。
「え、と…」
「判るだろう?」
そう言うと膝を割り、隠されていた赤く主張している粒に吸い付いてきた。
「ぁっ!!!!」
唇を押し付けたまま舌をコリコリ動かしてくる。
「んっっ」
「主さすがに外に声が漏れるかもな」
そう言われ慌てて掌で口を塞いだ。
快感を逃す場所が見つからず、左手で鶴丸の肩を掴み身体を丸めたが、
「主、そんなにしたら舐めにくいじゃないか」
「だ、て…気持ち、よすぎ」
先程から震えが止まらない。
「驚くほどの快楽を与えると言っただろう?素直に感じていればいい」
もう一度私の脚の間に顔を埋めると、クリトリスを舐め始めた。
「んんぅ」
私の脚がつりそうになるくらい何度もイかされ、声を我慢させられた分喉には負担がかかっていなかったが、呼吸はとんでもなく荒くなってしまっている。
「主またとろとろだぜ?」
今度はなかに指を差し入れて、
「鶴さ…もう、ダメ…」
「ダメじゃあないだろう?」
ぐちぐちとなかの具合を確かめ、また私の弱いところを集中的に攻め、イかせてくれた。
何度鶴丸の舌と指でイっただろ?
そしてまたきっと鶴丸自身でイかされるんだろう。
そう思ってしまうとなかと連動してしまったのか、
「主が俺の指を離したくないって締めつけてくるぜ」
キレイな顔を上げニヤリと笑った。
そして、私を湯船のなかへ引き込むと、鶴丸の膝の上に跨がるように促し、堅く主張している陰茎を押し付けてくる。
「挿れてもいいか?」
抱き締め耳元で囁くと、私の返事も待たずにお湯ごとなかに押し込んできた。
「ぁっ…あつ、い」
「はっ、気持ちいい、の間違いだろう?」
言うと私を抱きしめたまま腰をゆるゆると動かす。
ほぼ同じになった視線で鶴丸を見つめ、口づけた。
そのまま自ら快感を求めるように腰を振ると、鶴丸の抱き締める力が僅か増す。
「っは、ぁっ…」
お湯のなかでまた絡み合って、何度も頂点を迎えた。
本当に気持ちがいい。
清光としたときもそうだったけど、何も考えられなくなるくらいに気持ちいいのだ。付喪神とのセックスは。
背徳感がそうさせているのかもしれない。