第4章 解けない魔法
手近な壁に私の手首をまとめて掴み押さえつけ、私の左胸に手を添え揉みしだきながら口づけ、舌を絡ませてくる。
「んっ…」
息も出来ないくらいのキスに涙が自然頬を伝った。
そして鶴丸の指が私の乳首を摘まむ。
くりっと捻られ、思わず高い声を漏らした私に、
「もっと啼け」
膝を股の間に入れグリグリと動かしてきた。
「っ、は、ぁ…んっっ」
鶴丸の膝が濡れちゃう…逃げようと少し爪先立ちになってはみたが、私よりもずいぶんと背の高い鶴丸には効果がなく、すぐに追い付かれてしまった。
「ゃっ…」
涙目で見上げ訴えると、
「可愛いな」
胸を揉みしだいていた右手を股の間に滑り込ませてくる。
「ぁっ…鶴…さっ」
「主、驚くくらい濡れてるぜ?」
ぐちゅりと音を立てて指を2本差し込んできた。
なかでばらばらと動かし、私の声が一際高くなる場所を見つけると指を揃えそこを集中的に攻めてくる。
「ひっ、ぁっ…ぁっ…ぁっ」
時折鶴丸の口づけに応えながら、疼く下腹部は絶頂を迎えた。
「主イきやすいんだな」
多分違う。
鶴丸がうまいんだと思う。
なんて言えないけど、更に涙目で見つめると、勢いよく身体を反転させられ壁を向かされていた。
私の腰に手をかけ引き寄せると、そのままなかに鶴丸が挿ってくる。
「んっ…」
かなりの圧迫感。
始めはゆっくりと挿ったり出たりを繰り返していたが、いきなり最奥まで突かれたと思った直後鶴丸が激しく動き始めた。
「あっ!!ひゃ、んっ…」
その弾みできつく鶴丸を締め付ける。
壁に手をあて、崩れそうになるのを耐えた。
しばらくぱちゅぱちゅと音を立て攻められ、何度かイかされた私のなかで鶴丸も出した。
私の身体を後ろから抱き寄せ、捻るように顔を自分に向かせると優しく口づけてくれた。
私が少し落ち着くまでそうしてくれたあと抜け出し、
「来い」
風呂場の扉を開け中に連れ込んだ。
洗い場で泡立てた石鹸を使い手のひらで丹念に私の身体を撫で回す。
「くすぐった…ぃ」
身体を縮こまらせる私に、
「キレイにしておかないと。汗かいたんだろ?」
なんて言ってくる。
出来れば順番逆がよかった。
まんべんなく撫で回されたあと泡を流し、自分も身体を洗い終えると、今度は風呂へ入ろうと湯船へと促してきたから素直に従った。