第20章 Don't worry,don't worry
「私、石切さんが戻るまでここにいなきゃいけないのに…」
「居りゃいいじゃねぇか」
焦る私に薬研が返すが、
「清光が今ここに居ないと、居られなくなる…」
涙を溜めて薬研を見つめた。
「はぁ?」
「っ、男士に抱かれて滞在時間伸ばしてるの薬研も知ってるでしょ?」
「あぁ」
「だけど、もう…」
リミットが…。
「加州だけじゃないんだろ?他の担当は?」
聞かれて首を横に振った。
「他全員出てるのか?」
聞かれて一時、頷いた。
「慧。前に渡した薬はあるか?」
薬研にもらった薬は全部審神者部屋にある。もちろん媚薬だろうといわれたあれも間違って使わないようにこっちに持ってきてある。
引き出しを開けると、がさがさと探り、
「飲め」
ひとつ包みを開けて私の口に押し込んだ。
そして机の上にあった湯飲みを掴んで私の口に押し当てる。
なんとか飲み込んだのを確認すると、ネクタイをはずす。
その黒いネクタイで私の目を覆うように塞ぐと、
「加州だと思え」
そう言って私の着物に手を掛け脱がした。
「え?薬研…?」
「加州だ」
そう言って唇を塞ぎながら胸を愛撫する。
「んっ」
小さく声を上げた私の手首をつかみ頭の上でまとめ、
「あっ!!」
露になった胸に触れる薬研の唇。
「んんっ」
されることが判って、下唇を噛んだ。
私の手首を掴んだまま、器用に乳首を舐め回す薬研。
涙できっとネクタイはぐしゃぐしゃだろう。
「蕩けてんぜ?」
下着を脱がせて触れた指先。
「やぁ…」
ぐちゅりと音を立てて薬研の指を飲み込んだ。
気持ちいい。
「あっ、あぁっ!!」
顎を上げて小さく喘ぎ声を上げる私に、
「効いてきたか?」
そう言って手首を離し、移動する気配。
私の股間に顔を近付けて舐めた。
「あぁっっ!だめっ。薬研!?」
「加州だ」
名前を呼ぶと清光だと訂正してくる。
無理だ、清光だと思うなんて。
だけど求められるその薬研の愛撫には逆らえなくて、あっさり果てた。
「イったか?」
顔を上げたらしい薬研は私の顔の近くまで戻ってくると口を塞ぐ。
そして、再びなかに差し込まれる指。
「んっ!んっ!!」
薬研とこんなことしちゃいけないのに、理性より快楽に溺れさせられる方が早くてまた果てた。
何度も指でイかされた。