第19章 Get your Dream
「薬研がそんなことするわけないじゃないですか」
言い返したが、
「いや、あやつの目は本気であったぞ」
三日月が言った。
「俺は慧を薬研には渡したくない」
身体を重ねて口づけてきた。
「…ん」
三日月も妬いてくれているのだろうか。
ゴロゴロと居心地の悪い帯をほどき、着物を脱がせて床に落とし、丸裸の私を掌で撫で回す。
お茶に行くからあとまた清光にしっかり着付けてもらわなきゃな、なんて思っていると、
「別ごとを考える余裕があるとはな」
意地悪に笑って乳首を摘まんだ。
「ぁ!!」
「さぁ、どう可愛がってやろうか」
ニヤリと笑って乳首を口に含んで転がした。
胸を揉みながらしつこく乳首を舐り倒してくる。
「ね、宗近っ…」
「なんだ?」
「っっ他の方法って、ないの?」
私がここに長くいるための方法。
「ないな。というか長く居らせるというよりは本丸の維持というほうが正しい解釈であるからな。長居できるのは他の審神者とは違う慧だけへの副産物だと思え」
パートタイマー審神者だけに与えられた効果だというのか?
「シなかったら?」
「そうだな。まぁ普通の強さと普通の毎日と、お主がここに居る間に淡々と向こうの時間も過ぎていくだろうなぁ。なにより俺がつまらない」
言って胸を両掌で揉みながら口づけてきた。
差し込まれ絡められる舌に、すでに酔わされている。
「俺は慧との交わりを知ってから慧を快楽に溺れさせることが楽しみで仕方がないのだ。シないということはじじいからその楽しみを奪うことになるのと同じだぞ?」
相変わらずズルい言い方をする。
「ひと月ばかり楽しもうではないか」
「それが終わったら?」
「そうだな。慧が来る度に1週間過ごしてもらうとして…あまり変わらんな」
悪びれもなく言った。続けるんだ、これ。
「だが夜でないと狂わせられないからな。今日は昼間で残念なほどだ」
「残念って決めてるの三日月さんなんでしょう?」
「まぁそうだがな。俺ばかりが独り占めするわけにはいかないだろう?」
言ってる間も胸を揉み続けている三日月。
「慧の胸は柔らかい」
揉みながら顔を胸の谷間に押し付け自ら挟みこんだ。
「ちょ…」
「あぁ、幸せというのはこういうことかの」