第19章 Get your Dream
「それに関しては私自身もそう思ったんだよね。毎日が驚きの連続だと…」
だからといって3人が嫌いなわけではないのだけど。
「これ、誰得なの?続けることで私がどんどん陥れられていかない?」
たたでさえ3人に酷いことを言った気がしてならない。
「いやでも、慧ちゃんにとってのその欠点を補えればお嫁さんに出来るかもしれないわけだからぜひとも知りたい」
光忠が言ってきて、他も大きく頷いている。
「じゃあ俺はどうですか?」
長谷部が居住まいを正して聞いてきた。
「長谷部は…頼りにはなりそうだけど違う方向に突っ走りそう。あと…ムッツリっぽい」
「なっっ!!」
「いや、わからんくもないから諦めろ」
反論しようとしたのを和泉守が止めた。
「ボクは?」
「物吉くんは、可愛いくて大好きなんだけどか弱そう」
言うとしょぼんとしてしまう。
「ねぇやっぱりやめない?」
どうにも居心地が悪い。しかし、
「ここまで聞いたんだから僕も知りたい」
光忠がやめさせないよとばかりに言ってきた。
「光忠は…料理が完璧すぎて私の居場所がなくなりそう。蜂須賀さんにはいつも私が叱られてそう。堀川くんは兼さん愛が強すぎて放置されそう。安定はキレたら怖そうだし、兼さんはかっこよさばかりを追及してそうでついていけなくなりそう。厚は犯罪感が漂って私捕まりそう。一期さんは短刀くんたちの話ばかりをされそう」
並んでいる順に一気にまくし立てた。
「はっはっ。慧からしたら皆欠点だらけではないか」
三日月が笑っていたが、
「三日月さんも常識なさそうだしちょっと、ね…」
言うと眉を寄せた。
「ちょっとなんだよ!その部分が気になる」
鶴丸がニヤニヤしている。
「さぁ残りは私と大般若さんだよ。聞かせてもらおうか」
言ってくる石切丸はやはり目が笑っていない。
「石切さんは…お父さん感が凄すぎて」
「石切パパ」
ぷぷっと清光が笑う。
「で、大般若さんは心臓が持ちそうにない」
言うと満足そうな顔をして、
「俺だけ褒められた気がしてならないな」
言った。
別に褒めたつもりはないのだけれど。
「で結局誰となら結婚できるんだ慧は」
不満そうな顔をした和泉守が聞いてくる。
朝食を食べ終えて、お茶を啜りながら広間を見渡してみた。