第18章 Show Me The World
食事のあと、清光は審神者部屋に来てくれた。
「なあに?お願いって」
「…キスして」
「うん」
座っている私に近づくと口づけてくれる。
そう言えば清光には私が望むときに求めてもいいんだっけ?
だけど…だとしたら、少しにっかりに申し訳ない。
舌を絡めて長く甘い口づけ。
「やっぱ満足できてないんでしょ?」
清光が聞いてきたが、
「キスして」
頑なにそれを貫く。もう涙が溢れそうなくらいに溜まっている。
「慧ちゃん…」
「お願い。キスだけで収めたいから」
やはりムダにはしたくない。なのに欲しい。欲張りな感情。
「指でイかそうか?」
「そうしたら清光が苦しくなっちゃうでしょ?」
「まぁ、そうだけど…」
「だから、いい」
自ら清光の唇に押し付けると閉じた瞼から涙が溢れて落ちた。
キスを続けているとだんだん頭痛と睡魔がやってきた。
このまま眠れば少し楽になれるかも。
「清光」
唇を離して彼にしがみついた。
「慧ちゃん、指でしなくても俺もう苦しいんだけど」
しかしキスを随分と続けたせいで清光を昂らせてしまったらしい。
「ねぇ、シよう?」
そう言って私を膝立ちにさせ下着の中に手を入れた。
「ほら慧ちゃんもこんなになってる」
なかに指をいれて掻き回してきた。
「大丈夫。負担になんないように座ったまま、ね?」
下着を脱がせ露出した清光に跨がらせなかに挿ってくる。
「んっ」
「慧ちゃんは優しすぎるんじゃない?欲しいんなら欲しいって言わなきゃ伝わんないよ?」
奥まで届いた清光を感じながら口づけた。
「言ったでしょ?俺には我が儘言っていいんだって」
「ん。ごめん、ありがと」
くちゅんくちゅんとゆっくり交わる。
「だけどまた素直になっちゃう魔法がかかっちゃうね」
清光が眉を寄せた。
「ダメなの?」
「ダメっていうか俺が慧ちゃん抱く度に特に大倶利伽羅がデレデレになっちゃってるでしょ?」
面白くない、と清光が言う。
「あれ、そうなんだ…」
「だよ。許しちゃダメだからね?」
「はい」
清光の小さな焼きもち。
口づけて自ら腰を振った。
なかで清光を感じているとすぐにでもイってしまいそうで。
「慧ちゃん、好き」
「私も、好き。愛して、る」