第17章 Signalize
「私のせいだと?」
くちゅりと音をたてて指を差し込む。
「こんなに蕩けているのに?」
意地悪な目。
「何をしていたのですか?」
「っっ、…キスしただけ」
「そうですか」
そう言うとなかに差し込んだ指を動かし始めた。
「っ、ぁっ、…ぁっ、やっ!!」
くちゅくちゅと音をたてながら私の乳首を口に含んで転がす。
「あっ!!やだっ、いち、ごさ…」
「貴女のこの美味しそうな乳首を頂かないのは失礼でしょう?」
なかに挿れていない方の手で胸を下から揉み上げてくる。
「大倶利伽羅殿とキスをしただなんて、妬けますな」
言いながら乳首に歯を立てた。
「あっ!!」
高い声を上げると、
「すみません、ただの嫉妬です」
そう言って噛みついた場所に舌を這わせた。
「んっ、んっ」
なかの指が確実に私を絶頂に導いていく。
「あっ、ダメ…イくっっ」
身体を震わせると、一期は満足そうな顔をした。
「一期、さ…」
「昼の行為は前戯で満足させろとのお達しです。覚悟してください?」
意地悪に口角を上げると、なかに入ったままの指をまた動かし始めた。
「あっ、やっ」
「ここですか?」
弱いところを見つけた一期は、そこに触れながらまた乳首を口に含んだ。
「んっ、ゃだ、だめ…」
「やめましょうか」
涙目の私に指を止めて言ってくる。
「っ…ごめ、なさい。やめ、ないで」
「はい」
いつの間にかしっかり2本も入っていた指で何度かイかされて、
「ほんとに、もぅ…」
訴えたのだが、
「まだ慧さんから引き出せていない言葉がありますので」
また指を動かし始める一期。
「あっ、ぁっんんん」
何?言葉?判らない。一期は少し意地悪だ。
「ん、やっも。気持ち、ぃから、ぁ。イくっっ、イっちゃぅ!!」
びくびくと身体を震わせると一期は満足そうに指を抜き下着を脱がせた。
「一期、さん」
「漸く聞けたのでよしとします」
そう言うと自分もジャージを脱いで裸になった。
「一度だけ、でしょう?力を抜いてください」
私のなかに挿りながら身体を撫でる。
「…すぐイったら、どうするの?」
「どうしましょうか?私の熱の冷まし方を考えないといけないですね」
涙目の私のなかを往復し始める。
「んっ…」
「慧さん」
名前を呼んで口づけた。