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夢より素敵な 3.5次元

第16章 Real love


「ね、鶴さんっ」

「なんだ?」

「飽きないの?」

「飽きない」

着物の胸元をぐいぐい引っ張って広げて、胸に口づける。

「んっっ」

「堀川に触らせて感じやがって」

「っ、あ、だ…て」

「相手は付喪神なの考えろよ?」

一体どの口が言うんだ。今こうして拒めなくさせてるのに。

「なんで触らせた?」

「っ、三日月さんに、他の男士からのキスとハグは拒むなって」

「あれはキスでもハグでもないじゃないか」

言って乳首を捏ねる。

「っ、ん。妬いてるの?」

「そうだ」

結局帯をほどいて私を裸にし、四つん這いにさせる。

後ろに回り込んだ鶴丸は、私のなかに指を入れてぐちゃぐちゃといじり始めた。

「ぁっ、んっ」

「俺にだけ感じてろ」

そのまままた何度か私をイかせ、なかに挿ってくる。

「っっ!!」

「慧は後ろからされるのも好きなんだな」

言いながら腰を振り始めた。

「ぁっ、やっ」

少し乱暴なその動きに身を硬くすると、

「慧?」

鶴丸の声に戸惑いが混じる。

「っ大丈夫、大丈夫だから…続けて」

目頭が熱くなってくる。

なんだろ。ふと蘇る先日の記憶。

一度抜け出した鶴丸が、私を仰向けにした弾みで涙が零れ落ちた。

「なんで泣く?」

「ちが…」

「違わないだろう?俺が怖いか?」

「怖く、ない…」

「ごめんな。嫉妬を慧にぶつけるなんて男らしくないよな」

そう言って私を抱き締めてきた。

「鶴さん、キスして」

言うと、優しく降らされるキス。

「慧のことになると自分が抑えられなくなる」

「私は鶴さんが好きだから鶴さんにならどうされてもいい。泣くのは私の勝手な感情だから気にしないで」

「気にするさ。何か引っ掛かることがあるんなら取り除いてやりたいからな」

鶴丸の声は優しい。やっぱり怖くない。

「なら私、今日は鶴さんの顔見てシたい」

要望を伝えると、

「判った」

私を仰向けにしたまま挿ってきた。

指を絡めて手を握って、より深く交わると身体の芯から幸せになるような気がした。

「鶴、さんっ」

「どした?」

「っ、気持ち、ぃ」

「そうだな」

温かい。幸せに満ちてく。

もしも清光とじゃなくて鶴丸が最初だったら、鶴丸をいちばん愛してしまうのだろうか。

判らないけど。
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