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夢より素敵な 3.5次元

第14章 Additional Times


久しぶりに清光に抱かれた気がする。

抑えられなくて、私は何度もイった。

だけど何度イっても清光は終わらない。

ひたすらに私を求めてくる。

「もっと、もっと慧ちゃんが欲しい」

身体を起こしたり、挿る位置を変えたり、そんなことをしながら長く甘く攻めてくる。

「清光っ、腰、壊れちゃ…」

「大丈夫。薬研が治してくれるんでしょ?」

どうやら誰かから聞いているらしい。

「もっともっと幸せな気持ちで包もうよ、本丸」

そう言って私をきつく抱き締めて口づけた。

私も清光の身体に脚も腕も巻き付けてしがみついた。

「あ、慧ちゃん、それっっ」

「ぁっ、あ、きよ、み…っっ!!」

清光に奥を突かれて強く収縮する私のなかで、清光が放った。

一滴も逃したくなくて、全部私のなかに取り込みたくて、清光に抱きついたままの私に、

「…慧ちゃん、妊娠するよ?」

なんて言ってくる。

「へ??」

驚いて腕を緩めた私に、

「うっそー」

清光が笑顔を見せてくれる。

「そんなに俺が好き?」

「…好き」

だから戻ってきたんだ。清光がみんなが好きで逢いたくなったから。

「慧ちゃん脚…」

「やだ。離さない」

巻きつけたままの脚に苦情をいれてきたが、こっちだって離す気はない。

清光を泣かせた分私がどれ程清光を愛してるか伝えなくちゃ気が済まない。

「そんなしてたらもっかいするよ?」

「いいよ」

「もー慧ちゃん!?腰壊れちゃうってさっき言ってたよね?」

宥められて、渋々しがみついていた脚を離した。

「ねぇ慧ちゃん」

「なぁに?」

清光が私から離れ隣にうつぶせで寝転ぶ。

そして頬杖をついて私を見ながら

「キスだったらどこでもいつでもいーっぱいできるから、俺とたくさんキスしようね?」

「…うん」

「じゃーあー。はいっ」

キスしてくれと目を閉じる清光。

キス待ち顔がこんなにかわいい男の子がいるだろうか?

そっと身体を起こして、清光ににじりよりキスを落とした。

触れるだけのキスに、

「してもらうとドキドキする。慧ちゃんいつもこんな気持ちなの?」

目を開けた清光が聞いてきた。

「…ぅん、まぁ。いつもドキドキして死にそう」

「キスで死なないでよ」

清光が笑った。
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