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夢より素敵な 3.5次元

第12章 BE IN SIGHT


必死で私から離れようとする光忠。

一瞬拒まれた気がしてふと力を弱めると、光忠が身体を起こした。

「…」

「慧ちゃんあんなことしたら僕、イっちゃうから」

眉を寄せて困った表情を作りながら言う。

「…ダメなの?」

「ダメだよ!たくさん慧ちゃんイかせてからにしたいからね」

言うとまた腰を振り始めた。

「やっ、あ、…っっ」

そのまま何度も光忠に奥を突かれてもう声が掠れ始めてきてる。

「慧ちゃんっ」

「光忠っ、も…」

何度も身体を震わせる私をぎゅうっと抱き締めて光忠がなかに出した。

「あー…最後慧ちゃんにまた抱きついてもらえばよかった」

思い出したのかぼそりと言う光忠。

だから震える身体でそっと光忠の太ももあたりに脚を巻き付けて抱き締めると、

「慧ちゃん?」

「もう、遅いか」

へらっと笑った私に、

「そんなことしたらまたシたくなっちゃうんだけど…」

また困ったような顔をする。

「…だめなの?」

「ダメじゃない、けど慧ちゃんツラくない?」

心配そうに聞いてくる。

「ツラくない。光忠がいいようにしてくれていい。優しくとかしなくていい」

私の身体に気を使って我慢を強いるなんて、申し訳ない。

こんなに私を感じさせてくれて愛してくれてるのが伝わってくるのに。

「いいんだね?」

光忠は私に優しく口付けた。

そうしている間にまた硬度が増したらしく、少しずつ動き始める。

きつく抱き締めあったまま、今度は光忠に止められることもなく最後を迎えた。

「慧ちゃん好きだよ」

ー私も好きだよ。

光忠に抱き締められたままで私は目を閉じる。

今朝の寝不足も手伝ってあっという間に眠りに落ちた。

無事に一時間で起きられればいいけど。



目を覚ますと私は光忠には抱きついておらず、光忠の姿もなかった。

ぼんやりと身体を起こしたが、薬研のお陰か光忠の優しさか腰は痛くなかった。

だが、頭は痛い。しかも今まで感じたことのないくらいの酷さで。

目を見開いて思わず唸った。

「ぅー。…った」

再びベッドに寝転がりなるべく身体を動かさないように…。

三日月助けて…。

声になんてなるはずもないし、仮に声に出来たとしても届くわけがない。

なんで?痛すぎる。怖い。
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