第10章 Beautiful life!!
「ねぇ主、気持ちいい?」
「気持ち、ぃけど、キツい…」
必死で訴えると、よいしょっと声が聞こえ同時に私の身体が浮いていた。
「じゃーこっちでシよっか」
私を抱えたまま湯船に入ると、私の手を浴槽の縁につかせた。
「んっ、んっ」
腰を掴まれ、お湯の揺れる音と結合部の音がシンクロする。
後ろからだとさっき弄り倒されたいちばん弱いところをダイレクトに突いてくるから、耐えられなくてしがみついている指に力が籠った。
「も、ダメ…」
何度身体を震わせて達しても清光はやめてくれない。
どころか私のなかを楽しむように時々止まって様子を窺ってくる。
「ね、清光っっ」
「主、愛してるよ」
「ぁっ、んっ」
返事をしたいけどうまく言葉に出来ない。
だけど胸の奥では叫んでた。
清光愛してるって。
「やっ、気持ち、ぃ。も、イくっっ!!」
ぎゅうっと締め付けて何度目かの絶頂を迎え、清光もそれに合わせて吐き出した。
ずるずるとお湯のなかに座り込み、浮遊する身体を清光が自分の膝の上に横抱きにする。
そして、力を入れることすら出来ないくらい絶頂を迎え続けた私に優しくキスをしてくれる。
触れるだけの長いキス。
「清光っ」
「主、好きだよ?主の好きもいっぱい伝わってきたよ」
「ぅん…」
なんだか自分でも信じられないくらいの幸せを感じている。
「俺今超幸せなんだけど」
「私も」
ふふっと笑いながら見つめ合っていると、じわっと訪れるあの痛み。
「あ、っっ…」
「え、ひょっとして頭痛い?」
「ぅん」
「じゃあもう出よう」
私を抱えたまま風呂から上がり、身体を拭いてくれた。
立っていることさえ本当はツラいのだけど、必死で耐えながら清光が着付けてくれるのを待った。
痛みで歪む私に、
「大丈夫?部屋まで行ける?」
聞きながら肩を支えてくれた。
無事審神者部屋まで辿り着くと、部屋には報告に来て待ちぼうけを食らっていた石切丸の姿があった。
「どうしたんだい?この幸せに満ち溢れた気は?」
入るなり聞いてくる。
「明らかにいつもとは違うよ?」
言いながら倒れこみそうになる私を支えてくれる。
「何をしたんだい?」
「…審神者力を上げるためじゃない真剣なセックス」
清光が言うと、
「だからか」
石切丸が小さく溜め息をついた。