第10章 Beautiful life!!
「早く聞いてよ!てか本人に聞けばいいじゃん」
「聞けないよ!そんな自惚れたこと」
「私はぬしさまの気が乱れてしまうことのほうが気がかりですよ」
私が清光と小狐丸に叱られる羽目になった。
「三日月殿には誤解は解いておいたと伝えておきます」
「ごめん。私もあとでちゃんと謝るから」
そう言って小狐丸は部屋から出ていった。
「もー、心配するじゃん。三日月が主を好きじゃないかもって悩んでたの?それで毎日俺の浴衣着たい発言?なんだよそれ。ムカつく!!」
清光が苛立った声をあげる。
「ムカつくから今夜は絶対俺の浴衣着てよね?他の男士担当でも主から断って!!」
「…わかった」
「よし。なら許す」
清光はそう言ってごろんと寝転んだ。
「あー、ガチャガチャする。この服寝転がるのに向いてない」
「着替えたら?」
「じゃあ一緒にお風呂行こ?」
「うん。夕食作った後ならいいけど」
「だーめ!今!」
「でも石切さんが…」
「待たせてたらいいよ」
がばっと身体を起こし、箪笥を開けて浴衣を引っ張り出した。
「もう着るの?」
「そう!俺独占欲強いからってね」
そう言って私を引き摺るように風呂場まで連れていった。
脱衣所にも浴槽にも誰もいないことを確認し、
「邪魔入ったらムカつくし」
そう言って清掃中の札を入り口に掛けた。
「ほら入るよ!主も早く脱いで」
「うん…」
まだ時間的には午後3時すぎくらい。陽が高い。
ゆっくり脱いでいると、既に裸になった清光が、
「遅いし!」
私の服を一気に脱がせた。
「早くして!」
せっかちだなぁ、なんて思っていると洗い場で身体中を泡だらけにされる。
「清光?」
「早くしないと間に合わないよ?夕食の準備」
そう言って泡を流し身体を撫で始めた。
「清、光?」
「シよ?主の審神者力高めるためじゃなくて真剣なセックス」
耳元で囁いて、私の唇を塞いだ。
「んっっ」
濡れた身体で抱き締め合って舌を絡ませる。
「ねぇ、俺主の全部愛したい」
そう言って私の胸に手を添える。
背中に冷たい感触。
どうやら壁に押し付けられたようだ。
さんざんキスをして、胸の形が変わりそうなくらい揉まれて、乳首はたまに強く捏ねられる。
「やっ、んっっ」
清光の唇が私の胸元にいくつもの印を付けていった。