第10章 Beautiful life!!
「三日月、さ…」
丸めていた私の身体を撫でながらまた仰向けに戻し、両の膝に手を掛けて開かせた。
そして、
「主、挿るぞ」
三日月の愛撫でぐずぐずにされたそこに陰茎を突き立ててきた。
「ぁっ!!」
思っていた以上の圧迫感に目を見開くと、
「もう少し…」
根本まで挿れるためにぐっと勢いをつけた。
「あぁっ!!」
最奥に刺激を与えられ、一瞬で絶頂の波が訪れる。
「主は奥も好きなのか?」
言いながら何度かそこを突いてきた。
「やっゃ、ぁ!」
「そうか。いいのか。もっとしてやろう」
膝を押さえつけたまま何度もそこを攻めてくる。
「んっ、んっ三日月、さ」
「宗近、と呼んでは貰えぬか?」
「む、ねちか、さん?あっ、んっっ」
「敬称は要らぬ」
ゆっくりとしたテンポで私のなかを往復しながら言ってきた。
「宗、近っっ」
三日月の望み通りに呼び捨てると、なかの圧迫感が大きくなった。
「よいな、名を呼ばれるのも」
そう言うと私の膝裏に腕をかけ直し身体を密着させてきた。
「ぁっ、むねち、か。キス、して」
「あいわかった」
私のなかを往復しながら口づけてくれた。
私から求めるように舌を絡ませる。
膝が胸につくほどに曲げられ纏められた状態で、何度も突き上げられた。
「あっ、ぁ、ぁ」
何度か奥を突いてイかせたあと、
「主はここも好きだったな」
腹の裏側当たりの弱い場所に当たるように身体を起こした。
「やっ、宗近っっ!!らめ」
「ダメという意味が判らぬな。素直にもっと、と言えばよいものを」
とんとん、とそこを先端で突きながら言う。
「やっ、あ、ぁ、気持ち、ぃ」
「イくのか?」
聞かれた直後ぎゅっと強張る身体。
「っくぅぅ」
強く締め付けると三日月もなかに放った。
「あ、ぁっ」
余韻で小さく震える私を優しく抱き締めて唇を合わせた。
「三日月…さん」
ついいつも通り呼んでしまうと、
「ははっ。名を呼ぶのは最中だけか?」
三日月が笑った。
「それもよいな。お主と俺の秘密、だ」
「秘密…」
「寝るか?」
「ん…」
まだ頭痛くないけど、相手は三日月だ。どうにでもなるだろう。
宣言通り啼かされた私は、静かに目を閉じ、
「じじいも眠くなった」
「こんな若いじじいはいませんよ」
毒を吐いてやった。