第9章 大袈裟

一期のジャージを引っ張って下ろし、顔を出したそれを手で掴んで擦った。

「主？」

「黙って」

しばらくそうして堅さの増したそれに自ら押し当て、なかに取り込む。

「ねぇ、ここまで出来たらもういいのかな？」

正直男士たちとどこまで交われば審神者力が増すのか、私にはよく判らない。

だいたいみんな絶倫だからかなり激しく抱かれているし。

「一期さん、今私の力はどうなってるの？」

一期は判る側の男士だ。

「ある程度は満たされていますよ」

「じゃあ」

ここで終わっても問題はないんだよね？とばかりに一期から離れようとした私を一期が阻止し、力強く抱き締め引き下ろしたもんだから、最奥に当たってしまった。

「あぁっっ！！」

思いがけない快楽が訪れ、瞬間身体を強張らせた私に、

「もう気を遣ってしまったのですか？」

宥めるように背を擦りながら言った。

「なぜ逃げようと？」

「ぁ、だって、一期さ…」

「私は貴女を抱きたいと言ったでしょう？」

私の腰を掴んで前後に揺らし始める。

「ゃっ、あぁぁ、だめ…」

「私をここまで昂らせたんです。きちんと責任をとっていただかないと」

ぐちゃぐちゃ音を立てる結合部はもうぐっしょりとしている。

「ね、一期、さ…」

「どう、しました？」

「ぁっ、好き、て言って。ウソ、でもぃいから」

作業にしないためには、表面的にもそういった言葉が欲しい。

「好きですよ、主」

金色の瞳が私の目を捕らえた。

「ウソに、聞こえますか？」

「…わから、ない。一期、さん、ごめんなさい。私の、我が儘で、こんなっ」

「もう黙りましょうか」

そう言うと私の唇を塞ぎ舌で栓をするように絡ませてくる。

「んっ、んんぅ」

一期の上で腰を振っていると、陰核にも刺激が走り、きつく一期を締め付けまた達した。

「ぁ、あ」

「主、もう少し頑張ってください」

一期は震える私を立たせると、木の幹に手をつくように促してくる。

そして、私の胸を後ろから鷲掴みにし、そのまま挿ってきた。

「ぁ、！！ゃだっ」

乳首に爪を立てながら強く揉みしだき、何度も最奥まで挿入を繰り返した。

「んっ、んっ」

なんだか普段の一期からは想像がつかないような抱き方に、少し恐ろしさを感じながら与えられる快楽を貪った。

「もっ、やだっ、ぁ、あぁ」

僅か涙が滲む。