第7章 Can you guess what?
そのまま光忠に胸を愛撫され、大きな掌の動きに身体が疼き始めてきた。
「ぁっ」
小さく息を漏らすと、その唇をまたキスで塞ぐ。
その掌が私の下腹部まで移動してきた。
「あの、光忠…」
「どうしたの?」
「あまり、イきたくない、の」
「えっ…と?」
これって凄く失礼なことを言ってるんじゃないだろうか。
「あの、ね。なんか男士たちの思いが高まりすぎると私が感じ過ぎになっちゃう、んだって」
「…そうなの?それって良くないの?」
どうなんだろう?媚薬効果であっても感じただけ力が増すのだろうか?
首を傾げながら、
「わかんない。でもね、すっごく頭が痛くなっちゃうの」
イかされるのも力が増すのであっても私としては構わないんだけど、頭が痛いのだけは勘弁してほしい。
まだ慣れないあの偏頭痛とは違った痛み。
「そ、か。わかった。でもあんまりってことは一度くらいは…」
イかないで終わるほうがツラいでしょ?と耳元で囁く。
「よく判んないけど多分、大丈夫だと思う」
そこまで言って思い出した。鶴丸のときは酷い頭痛が来てない。あんなにイかされたのに。
「気を、悪くしないでね。…鶴さんとのときは頭が痛くならなかったの」
「え?鶴さんは主への思いが凄く強いはずだよね?」
不思議そうな顔をする。
「それは判らないけど…。私、代償にすぐ眠っちゃうんだけど、鶴さんの時は眠る直前に頭痛がしたの。んで起きたらなんともなくて」
「加州くんは?」
「清光と初めてしたとき、もそうだった。眠る直前に頭痛がしてたんだ。熱中症かなって思ったの覚えてる」
なんか少し判った気がする。それは光忠も同じだったようで、
「主がしんどいかもだけど頭痛するまで起きてられれば寝起きには症状がでない、のかもね」
「…うん」
「じゃあ僕とはその実験をしようか」
言うと光忠は私の胸元に顔を伏せた。
「主、加州くんと…シたまま?」
「…そう言えば」
お風呂とかも入ってないかも。
「申し訳ないんだけど、一度流させてもらっていい?」
「…うん」
私には判らないけど何か匂うのかもしれない。
光忠は再び私に浴衣を羽織らせ、軽く前を合わせると私を抱き上げた。
「今の時間はみんな昼食前だからね、誰もいないと思うよ」
軽々と私を抱え風呂へと向かう。
太陽はもうかなり高くなっていた。